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    <title>Oh my  ...！</title>
    <description>おお振り本山裕史をいとおしむ小ネタ置き場。
　　　　　　　　　　　　　　　公式なものとは一切関係ありません。転載公開ブクマ等禁止。
　　　　書くひとササオ。</description>
    <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/</link>
    <language>ja</language>
    <copyright>Copyright (C) NINJATOOLS ALL RIGHTS RESERVED.</copyright>

    <item>
      <title>桐青11　もとたん</title>
      <description>&lt;br /&gt;
朝練後、教室に向かいとろとろと歩いていると、もとさんもとさんもとさんもとさん！ときゃんきゃんと形容するしかない２種類の声に己の愛称を連呼されて、足を止めた。&lt;br /&gt;
「もとさんダイスキ！」&lt;br /&gt;
「利央なんかよりよっぽど好きッスもとさん！」&lt;br /&gt;
「ええっ…」&lt;br /&gt;
極めて短いコントのような告白のような宣言をして、ふたりは駆け寄ってきた勢いそのままに走り去る。ふたり仲良く授業の準備がまったくできていないらしく、同級生の名前を叫びながらばたばたと小さくなっていった。&lt;br /&gt;
走りながらも顔だけ振り向き続けたところには、俺たちお金なくてゴメンナサイ！どうぞ慎吾さんにたかってください！ということだそうで、傍らの山ノ井がのんびり笑う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「もてもてですねえ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おかげさまでねえ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
誕生日ってこういうものだったかなあと仰ぐ空は青く青く丸くすてきで思わずいい天気だなと言葉がこぼれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そりゃ裕史くんのお誕生日だから晴れてるんだよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それ雨だったら恵みの雨だよって言ってたでしょ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;年相応に元気よく盛り上がりを見せてお祝いするのもいいけれども&lt;br /&gt;
「あ、誕生日だねおめでとう」ぐらいの平穏さも、好きだ。&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%9211%E3%80%80%E3%82%82%E3%81%A8%E3%81%9F%E3%82%93</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青10</title>
      <description>&lt;br /&gt;
ある日あるとき、ふっと心にほのかな光が舞い降りた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「縦割りで組み分けをする行事があったと考えろ」&lt;br /&gt;
思わず身も乗り出すという大発見。&lt;br /&gt;
しかし主将は失礼にも、うお、と低く呻いて島崎が乗り出したぶんだけ身をひいた。&lt;br /&gt;
「我が校にチーム縦割りの行事があったと仮定しろ」&lt;br /&gt;
「縦割りぃ…？つか口調きもいぞおまえ」&lt;br /&gt;
いつもならば、きもいなどと言うほうがきもいのだと言い返すところだが、今日のところは聞き流す。&lt;br /&gt;
「俺は６組でおまえも６組だ。そして、まあここは仮にレギュラーで考えろ。レギュラーん中で６組の後輩は誰だかわかるか」&lt;br /&gt;
「あー…おまえの言いたいことは、わかった」&lt;br /&gt;
「ほんとにわかってんのかおまえは！迅だけだぞ！準太も利央もいない、迅だけなんだぞ！あのよいこナンバーワンの迅だけ！なんて平穏！夢のようだ！なあ和己！」&lt;br /&gt;
「そしたら山ちゃんと本やんのとこに準太と利央だなあ」&lt;br /&gt;
「そんな波乱の塊みたいな事実は聞きたくない」&lt;br /&gt;
想像の自チームの平穏さよりも、乗り込んでくるであろう奴らのもたらす騒動が今にも我が身に降りかかりそうなこの予感。&lt;br /&gt;
耳にすべりこんでくるこの聞きなれすぎた声よどうか空耳であれ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;気づいたときのわたしの衝撃ったらない。&lt;br /&gt;
自分の仮定にはしゃぐ島崎１７歳。&lt;br /&gt;
後輩のクラスを覚えているのは愛ゆえだ。&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%9210</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青9</title>
      <description>「副部長さま副部長さまお願いがあるんです」&lt;br /&gt;
わりと常日頃から小芝居を披露しているコンビの片割れがそう言うので、&lt;br /&gt;
「んん、何かな。なんでも言ってみなさい」&lt;br /&gt;
もう片方も軽く返した放課後も放課後、部活のおわり。&lt;br /&gt;
部室の人口密度もそこそこ安定、呼吸がしやすい。&lt;br /&gt;
「俺はほんとに嫌なんです本気で嫌なんです」&lt;br /&gt;
「え、どしたの本やん慎吾にいじめられた？セクハラされた？」&lt;br /&gt;
慎吾ぐらいじゃめげないよとつぶやく本山に俺の本気はすげえぞこらと半ば本気な島崎の声。それをさらりと聞き流し、&lt;br /&gt;
「………部室が汚いんです」&lt;br /&gt;
神妙な顔で訴える。&lt;br /&gt;
「………は？」&lt;br /&gt;
「そろそろあいつが出てくるレベルの汚さなんです。ていうかすでに気配を感じるんです」&lt;br /&gt;
「あー…それはゴで始まったりする」&lt;br /&gt;
こっくり頷きがっくりうなだれ肩振るわせる勢いで、なんで誰も気にしないのと。&lt;br /&gt;
「………本やん」&lt;br /&gt;
「なんでしょうか」&lt;br /&gt;
「………すき」&lt;br /&gt;
「はあ？」&lt;br /&gt;
首を傾げる友をよそに、ぱん、と手を打ち副部長の大号令。&lt;br /&gt;
「よしみんな本やんのためにロッカー片付けて！特にそこのイケメンふたり！本やんが好きなら食いかけのものは全部処分！慎吾はホイホイ的なもの設置！」&lt;br /&gt;
「…なんで俺がホイホイ持ってると思われてるのか聞きたいんだけどキャプテン」&lt;br /&gt;
「あ、俺もそろそろかと思ってマネジに買っといてもらったぞ」&lt;br /&gt;
「…ドーモ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;ゴキが嫌いなんではなく嫌な裕史。一番最初に部室の限界を感じ取る。&lt;br /&gt;
他のひとらもそろそろやべえかなとは思い始めてるがいつも裕史が一歩早い。&lt;br /&gt;
汚れツートップは準太と利央。&lt;br /&gt;
慎吾さんは気持悪く整理整頓裕史はいらないものはない程度に片付いてる。&lt;br /&gt;
以下同列ぐらいでタケはなぜか準太のもが入ってるちょうメイワク。&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%929</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青8</title>
      <description>ふたつの２番にはさまれている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
準太の誕生日はキャッチ命みたいな日付だよねと本山裕史が言ったので、幸か不幸かふたりのキャッチを経験しなければならない準太はそこのところをどう思っているのだろうかと俺はわざわざ１階下の彼のもとまで訪ねていきました。&lt;br /&gt;
「やっぱ和のが大事なの？」&lt;br /&gt;
すると準太は、&lt;br /&gt;
「どっちも大事に決まってます」&lt;br /&gt;
つまらなそうにそう言うので、こいつは心底ふたりの捕手を、あいしているのだなあと、俺という山ノ井圭輔は思ったのでした。&lt;br /&gt;
そして今日は何の日でしょうと大きな掌をさしだされたので、愛をこめて握りかえしておきました。&lt;br /&gt;
非常に不満そうな顔をされました。&lt;br /&gt;
かわいい後輩だと思います。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（………授業中にこんなメールをもらった俺はどうしたらいいんだ…）&lt;br /&gt;
タケさんだったらどうしますかと、１年６組から怪電波が飛ばされる本日２月２日、微風ながらもいたって快晴。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;２は和さんと利央と、準太のものさ。&lt;br /&gt;
準さんは本音をいうときはぶっきらぼうというか無愛想なんじゃないかと睨んでいる。&lt;br /&gt;
もしくは照れ隠しでへらへらしながら言うと思う。&lt;br /&gt;
先輩後輩同級生で使いわけ。&lt;br /&gt;
準太って、かわいいやつだな…！&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%928</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青7</title>
      <description>&lt;br /&gt;
薄い桃色と言おうか淡い桜色と言おうか、ようするにそれは。&lt;br /&gt;
「オカシイ！」&lt;br /&gt;
握るパンからソースが飛び散り、今度は何だと集まる視線。ソース拭けよと誰かがつぶやく。&lt;br /&gt;
しかし利央が問いただしたい本人達は、聞いているのかいないのかいや片方は確実に聞いていないがとにかく箸を動かす手も止めず。&lt;br /&gt;
それでもめげずに呼びかける。&lt;br /&gt;
「ねえ絶対オカシイよなんでメシんときにいちご牛乳なの！？なんで米といちご牛乳なの！？ねえ聞いてる準さんねえねえねえ！」&lt;br /&gt;
「あーうっせぇなてめえは！俺と前さんのすることに文句でもあんのか！」&lt;br /&gt;
胸倉掴む勢いどころか実際掴まれすごまれたとしても、譲れぬものは譲れない。&lt;br /&gt;
「だって！米にはお茶だよ！ソウバだよ！百歩譲って牛乳だよ！」&lt;br /&gt;
「利央に言われたくねぇよそんな顔して。何が相場だ。何が百歩だ。ねー前さん」&lt;br /&gt;
眉間の皺の瞬間消去が得意技、準太がくるりと前川を振り返る。&lt;br /&gt;
「なー。うまいのになー」&lt;br /&gt;
呑気に栄養摂取を続ける前川と後輩の胸倉を掴みあげたままの準太と、野球とは別のところで芽生えた仲間意識で、仲良く頷き笑いあう。&lt;br /&gt;
「なんか準さん態度違くない！？ていうか前さん聞き流したけどひどいこと言ったよね今！」&lt;br /&gt;
結局気にするところは飲み物よりも、先輩自体にずれてゆくのだ昼下がり。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;牛乳は許せてもいちご牛乳は許せない仲沢さん。&lt;br /&gt;
米にはお茶だと誰より利央がこだわっていたらよいじゃないか。&lt;br /&gt;
そして一体こいつらはどこでお昼を食べているんだい。&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%927</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青6</title>
      <description>横断歩道の向こう岸。&lt;br /&gt;
振り向いた己の目に映ったものは信号待ちの友人と後輩、ただそれだけ。&lt;br /&gt;
（それだけでもう笑うに足る楽しい光景じゃないか充分に？）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
信号の先ふらふらと自転車を揺らす背中が何者かなど考えるまでもなく、彼を見つけたらいつでもどこでも動くものそれは利央の口。&lt;br /&gt;
「準さあん！」&lt;br /&gt;
うるさい声がでかいと青木の眉間が皺を刻む。&lt;br /&gt;
しかし利央とて近所迷惑を振りまく気など毛頭なくただ挨拶を、と。&lt;br /&gt;
運動部員としてひととして、一言おはようと、言えればよかっただけだった。&lt;br /&gt;
けれども自転車を止め振り向いた彼のひとはたった一言。&lt;br /&gt;
「ざまーみろ！」&lt;br /&gt;
利央と目が合うや否や楽しそうに楽しそうに、そして理不尽に言い捨て、手本のような呵呵大笑。&lt;br /&gt;
先程までの眠たい運転から笑って心機一転か、逃げるような速さで颯爽と、颯爽と本当に、逃げていく。&lt;br /&gt;
ぽつねんと取り残されたふたりの瞳に直に変わるであろう赤信号がせつなくしみる。&lt;br /&gt;
「…俺、たまに準さんがわかんない…」&lt;br /&gt;
利央と青木を待つ気配などかけらも発さず去ってゆく後ろ姿に、呆然とするほか何ができようか。&lt;br /&gt;
「…俺は比較的いつもわからないんだけどな…」&lt;br /&gt;
つぶやく青木の声重く、今日という日の幕が開く。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
さあ信号を渡ろうじゃないか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;桐青野球部というくくりに対して準さんはとても愛に溢れているのだ。&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%926</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青5</title>
      <description>沸き起こる悲鳴、歓声、笑い声。&lt;br /&gt;
それらすべてを生み出せる男。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺は山ちゃんのああいうとこ好きだけどさ」&lt;br /&gt;
器用なのは被害者か加害者か、島崎慎吾の左半身は見事にずぶ濡れ。&lt;br /&gt;
だが既に諦めの境地に至ったか、気にする風もなく愚痴を言うでもなくしゃがみ、並ぶ。&lt;br /&gt;
「クラスも部活も毎日一緒で、ショウジキなところ疲れません？」&lt;br /&gt;
たれ目たれ目、おまえこそ。&lt;br /&gt;
食えぬ主将のクラスメイトは、一体誰だというのか。&lt;br /&gt;
「ばかだなあ慎吾」&lt;br /&gt;
ふ、と見つめる先数メートル。&lt;br /&gt;
躍るホースは2本ともに無断借用。青と緑が身をくねらせて放水する先で、きらきら光る飛沫と笑顔と、黄色い被害者の、なみだ。&lt;br /&gt;
それがまた笑いを誘うと気づけぬことこそ彼の敗因、彼の魅力。&lt;br /&gt;
愛しい愛しい後輩への集中攻撃になりつつも、件のひとの気配り目配り余念なく。&lt;br /&gt;
あますことなく、濡れねずみ。&lt;br /&gt;
「山ちゃんの日頃の言動からしたらあれぐらい、そよ風みたいなものだよ」&lt;br /&gt;
運動部のためにと設えられた水道はもはや攻撃本部でしかなく。&lt;br /&gt;
「………ソンケイしちゃうなあ本山くんてば」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
沸き起こる悲鳴、歓声、笑い声。&lt;br /&gt;
それらすべてを生み出す、山ノ井圭介という男。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;高校生の水かけ祭りってもえるよね、と。&lt;br /&gt;
ヤマモトは3年間同じクラスだったんだぜ。&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%925</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青4</title>
      <description>&lt;br /&gt;
「準さんてさあ、俺のこと嫌いなわけぇ？」&lt;br /&gt;
そんなことを真正面から尋ねるほうも尋ねるほうだが。&lt;br /&gt;
「はあ？なんで、好きだよ」&lt;br /&gt;
答えるほうも答えるほうで、聞くとはなしに聞いてるこちらがむずがゆい。&lt;br /&gt;
「嘘だ絶対嫌ってる！だってイタガラセばっかじゃん！」&lt;br /&gt;
「愛情表現だろー。アイしてるって」&lt;br /&gt;
「…じゃあどれだけアイしてんの俺を」&lt;br /&gt;
「えー…？和さんとおまえの間の距離くらい？」&lt;br /&gt;
残酷な測定方法で弾き出された結果は要するに、埋めがたいというだけ。&lt;br /&gt;
愛されているだけその距離遠く。&lt;br /&gt;
目標とするところと愛を、同時に手に入れることはまず不可能。&lt;br /&gt;
「………やっぱいじめてんでしょぉ！」&lt;br /&gt;
「ええ？なんでだよどこが。こんなにもアイしてんのに」&lt;br /&gt;
「もーやだこのひとなんとかしてよ慎吾さん！ひどいよね今の！」&lt;br /&gt;
「…諦めなさい」&lt;br /&gt;
「…慎吾さんてなんでそんなに役にたたないの」&lt;br /&gt;
最も有効な手段を切り捨てられ。&lt;br /&gt;
「りおーくんこそ慎吾先輩のことどれだけ愛してくれてんのかな」&lt;br /&gt;
聞けば、丸々と目を見開き凝視され、きもいとしかもふたり同時に呻かれる、我が身の哀しさ身にしみる。&lt;br /&gt;
しみるしみる、しみるというのにただでさえ。&lt;br /&gt;
「俺のことどれだけ愛してんの裕史くん！」&lt;br /&gt;
わざとらしく背後をゆきすぎる、&lt;br /&gt;
「今まで受けたノックの数だけ愛してるさ」&lt;br /&gt;
塩ぬり塩屋、おまえのせいで。&lt;br /&gt;
後輩ふたりが目で打ち合わせ、&lt;br /&gt;
「俺たちのことどれだけ愛してんですか慎吾さん！」&lt;br /&gt;
新しい遊びを覚えてしまったではないか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
どうしろというのだ、頓知を求める2対の目玉を？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;一生ぶんのまばたきの数だけ愛してる。&lt;br /&gt;
ええ愛してますとも、島崎さんも。&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%924</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青3</title>
      <description>&lt;br /&gt;
「あ」&lt;br /&gt;
「あれ」&lt;br /&gt;
陽も落ちたグラウンドに、落ちているもの影ひとつ。&lt;br /&gt;
拾得物は、後輩。&lt;br /&gt;
「…本さん。ちわす」&lt;br /&gt;
「よ、どうした」&lt;br /&gt;
汗かシャワーか水道水か、湿った髪がくるりくるりと自由気ままに。たぶん気持ちと裏腹に。&lt;br /&gt;
「本さんは、今帰りですか」&lt;br /&gt;
「うん。お勉強してました」&lt;br /&gt;
「お疲れっす」&lt;br /&gt;
「お互いね。つーか迅さ、腹減ってない？」&lt;br /&gt;
「は？」&lt;br /&gt;
「まあ減ってないわけないか、部活後に」&lt;br /&gt;
「はあ、まあ」&lt;br /&gt;
「じゃあこれあげる」&lt;br /&gt;
どうぞと差し出す惣菜パンは幾分かよれて不恰好だが、不恰好には不恰好が相応しい。&lt;br /&gt;
「え、でも本さんのじゃ」&lt;br /&gt;
「気にしない気にしない」&lt;br /&gt;
「えと…じゃ、どうも、ありがとうございます」&lt;br /&gt;
小さく下げた頭の上遥か、消えそうに瞬く星、また星。&lt;br /&gt;
「うん。それを食べたらね、ちゃんとおうちに帰るんだよ」&lt;br /&gt;
「は、」&lt;br /&gt;
「そんでめいっぱい食って風呂入って死んだように眠れば、明日がくるからね」&lt;br /&gt;
「…ええー、と…」&lt;br /&gt;
「まあつまりさ、」&lt;br /&gt;
こんなことは言われたくないかもしれないけれども。&lt;br /&gt;
「元気出せよということだ」&lt;br /&gt;
人気のないグラウンドひとり佇む胸のうち、わからぬ者などあるだろうか。&lt;br /&gt;
かつて己も通った道を。&lt;br /&gt;
この愛しき不恰好。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;笑って別れて、また明日会いましょう。&lt;br /&gt;
わたしは迅と裕史に夢を見すぎている。&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%923</link> 
    </item>
    <item>
      <title>桐青ヤマモト</title>
      <description>&lt;br /&gt;
「校舎裏ってさ、」&lt;br /&gt;
木枯らし吹きぬけ通り過ぎ、手にした枯れ葉をくるりとかえす。&lt;br /&gt;
並んでしゃがむ人影ふたつ、虚しく転がる竹箒。&lt;br /&gt;
「校舎裏って、どういうとこだろうね」&lt;br /&gt;
開いた指から葉がすべり。&lt;br /&gt;
「校舎の影になってるとこじゃないの」&lt;br /&gt;
はらはらはらと地にかえる。&lt;br /&gt;
「ここみたいな？」&lt;br /&gt;
掃除さぼっててもばれないような、と学生生活の密かな楽しみを密やかに謳歌中。&lt;br /&gt;
「みたいなみたいな」&lt;br /&gt;
「じゃあ校舎裏でやることっていったらひとつだねぇ」&lt;br /&gt;
振り向き向き合い見つめる間もなく触れる唇。&lt;br /&gt;
春の綿毛が撫でたかのように一瞬の。&lt;br /&gt;
「校舎裏っぽいねぇ」&lt;br /&gt;
つぶやく声の響きのどかに。&lt;br /&gt;
陽気な彼の裏側に、落ちこむことでもあったろうかと宙に尋ねもしたけれど。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;div style=&quot;text-align:right&quot;&gt;山ちゃんだってうまく元気が出ないときだってあるさ。&lt;br /&gt;
元気の源裕史にキッス。&lt;/div&gt;</description> 
      <link>https://scratchhit.blog.shinobi.jp/%E6%A1%90%E9%9D%92/%E6%A1%90%E9%9D%92%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%A2%E3%83%88</link> 
    </item>

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